今回のスタディツアーは、前回よりも8名多い14名で臨んだ。
高校のようなある一つの団体ではないので、「いわゆる大人」とよばれる引率者はいない。
全員が19~22歳の学生だ。
ミーティングにミーティングを重ね、自分らで考え、自分らで行動する。
自由に行動できるからこそ、全てに「責任」がついてくる。
準備は本当に大変だった。
葉田には大変な負担をかけた。
航空券・ホテル・開校式の準備・NCT(カンボジアで同伴する委託会社)
大変な準備ばかりだった。
また、参加者の中には女の子もいたので、両親は心配していた。
そりゃそうだ。
20年間も育てたわが子を異国の地にやり、
しかもそこは政府が発令している危険地帯。
計画している団体は学生。
代表も学生。
両親からしてみたら、心配にきまっている。
(もしなにか起きたとき、いったい誰が責任とるんだ?)
(ボランティアの以前に自分らの身は大丈夫なのか?)
(相手(カンボジア)の心配より自分らの心配すべきじゃないか?)
そんな想いだったに違いない。
結局、女の子数名は、両親がNGってことで参加できなかった。
仕方ないと思う。
でもそれでも、14名も参加したことに驚いた。
約13万円かかる旅費も、もちろん実費だ。
アルバイトして貯めていた。
そんなこんなで1ヶ月かけた準備も、ついに出発日を迎えた。