(石松)
「じゃあミーティング始めます。疲れてるだろうけど、明日の開校式を成功させるのに、すごく重要なミーティングだから、みんな集中してね。バンバン案を出してね!」
まずは葉田から開校式の大まかな流れを説明した。
(葉田)
「明日は朝5:30起床で、6;00朝食、6:30出発。で、5台の車で役3時間半かけてコンポントン州へ。明日はカンボジアの政府の方とかも来ます。けど、服装は正装とかじゃなくて、動きやすい格好でいいよ・・・・・・」
で、本題。
(石松)
「どんな開校式にする?」
(葉田)
「みんな準備してきた案は?」
(みかちゃん)
「わたしシャボン玉もってきたから、子供たちと一緒にあそびたい」
(めぐちゃん)
「わたし風船持ってきたし、風船使って遊ぶのもいいね」
(石松)
「俺は手品用意してるから、手品するよ!」
(芝田)
「前回カンボジアいったときの写真を現像してきたからそれを子供たちに見せようぜ!」
(りかちゃん)
「わたし、折り紙もってきたから。子供達に折り紙を教えたい!」
続々と案が上がってきた。
そして、芝田からもう一つ案がでた。
「俺ピアノ買ったから、みんなで歌うたおうぜ!」
「みんなでTHE BLUE HEARTの青空歌おう。歌詞がすげーいいんだって。」
あらかじめ用意していた歌詞カードをみんなに配り、ホテルで練習した。
(♪生まれたところや皮膚や目の色で、一体この僕の何がわかるというのだろう。)
本当にいい歌詞だ。
開校式で僕らが歌うには、もってこいの歌だった。
言葉は通じないにせよ、なにか気持ちが伝われば・・・・・・そんな想いだった。
生まれた所や、皮膚や目の色の違いなんかで人間を差別すべきじゃないよ
人間はみんな一緒だ
フラットな関係だよ
そして、ついに開校式の日を迎えた。